トイレットペーパーのエンボス加工にはどんな意味があるの?

ティッシュ工房では、主力のポケットティッシュやウェットティッシュ、マスクの他にもノベルティ用の衛生用品として「トイレットペーパー」があります。
その印刷加工や仕様についての解説はまたの機会に譲り、今回はトイレットペーパーそのものの謎について迫ってみたいと思います。

トイレットペーパーは一枚組や二枚組といった仕様がある他に「エンボス加工」というものがあります。
ティッシュ工房で取り扱っているトイレットペーパーも同じくエンボス入りのものです。
そのことからも分かる通り、普段我々が当たり前のように使っているトイレットペーパーはそのほとんどがエンボス入りのものになっていますが、このエンボス加工には一体どのような意味があるのでしょうか。

エンボス加工の謎について早速調べてみたところ、やはりその理由は「肌触りを良くするため」といったところにあるようです。
昔のトイレットペーパーは現在のような紙の加工技術がまだそこまで整っておらず、どうしてもややざらつきのある固めの紙でした。
そのままの状態では言わば紙やすりのようなものであり肌を痛めてしまう恐れもあったため、当時は使う量のペーパーを巻き取ったあと、そのペーパーを「揉む」といった作業を経たのちに拭く、という一連の流れが必要だったようです。

そして現在のように製紙加工技術も向上した結果、ペーパーにエンボス加工を施すことが可能となり、使うたびにわざわざ「揉む」必要が無くなり、多くの人のお肌が守られることにつながったというわけです。

現在でもエンボスなしのトイレットペーパーは販売されているのを見かけますが、これは使用量が抑えられる点、盗難されにくい点、屑が落ちにくく床が汚れにくい点など、固めならではのメリットもあるためだと思います。